「親知らず」

「親知らず」

 

こんにちは、ほほえみ治療院 主任の高野です。

いろいろあって、左下の横向き埋没系親知らずを抜きました。
元々、私が20歳くらいの頃に歯医者さんに親知らずの抜歯をすすめられました。しかし、下の抜歯は腫れるとか歯が神経の近くを通っているので、ごくまれに顎のあたりに麻痺が残る可能性がありますとか説明された20歳の私は、完全にビビっていました。きっと顔も青ざめていたのでしょう。

「今はまだ悪影響ないようですから様子を見てもいいですよ。」

「じゃあ様子見ます。」

「んー、でも結婚するころには抜いたほうがいいですねー。」「じゃあ結婚しません!!」

と、かたくなに親知らずから逃げ続けていました。

 

実際には結婚して子どもまでいますし、今回は歯医者さんからはっきりと「抜きましょう!」と言われ覚悟を決めて親知らずの抜歯に挑んだのです。妻から(歯科衛生士です)埋没系は歯茎切って砕いて・・・とぞわぞわする話を聞いてはいたものの、予想以上に痛かったです。

 

当日はドキドキしながら診療台に座ったのですが、抜歯中は麻酔のおかげで全く痛くなかったです。メキメキーとかバキバキーとか音(歯の割れる音?)がして少し怖かったです。

 

家に帰ってからが地獄でした。麻酔が切れ始めたころから

痛い・・・あまりの痛さにまともにご飯が食べられず、我が子と一緒に離乳食を食べる始末・・・。おかげで、1週間で2キロくらい痩せました。ん?親知らずを抜くと痩せるのか?と一瞬、親知らずダイエットなるものをひらめきかけましたが、絶対に流行らないので心の奥にそっとしまいました。

 

1週間後に抜糸をしてもらい、やっと全てが終わったか・・・とお礼を言ってそそくさと帰ろうとすると歯医者さんから思いもよらぬ言葉が

 

「大変でしたね。」

 

お医者さんにこんな言葉をかけて頂くのは初めてでした。インフルエンザにかかったときも「じゃ薬出しておきますねー。」くらいなものです。予想していなかった一言に一瞬言葉がつまりましたが、「もう本当に大変でしたー。」と私の話を聞いてくれました。

歯医者さんにとって、親知らずを抜くことはよく診る症例で簡単で慣れたものだったと思います。でも、私にとっては初めてのことで死ぬほど大変だったのです。ただカゼが治れば、無事に抜歯が終われば、それでいいのかもしれません。ですが、この一言で私は大変だった気持ちをわかってくれた気がしてうれしかったのです。なんとなくこの歯医者さんならまた診てもらいたいなと思わせるような一言でした。

 

慣れとは怖いものです。自分にとってはいつものことでも、相手にとっては違うのです。

今回、親知らずを抜いて良かったと思っています。壮絶な痛みと引き換えに相手の話を聞くこと、気持ちをわかってあげることの大切さを改めて感じました。

 

これからも皆さまから信頼される施術者を目指して精進してまいります。